頑固な科学者をお払い箱にする口実を探していた彼の上司は、コカ・コーラを告発した裁判で、ワイリー博士がある証人の証言に対して不法に多額の報酬を支払ったとして非難しました。これが理由で、ワイリーは名声が最高潮だった1912年に辞職します。
その同じ年に、コーヒー関係者達はワイリーにお金を払い、全米焙煎業者協会での演説を依頼しました。その演説でワイリーは、コカ・コーラを「コーヒーの人工的な従妹」といい、
「なぜなら人間がコカ・コーラに入れている興奮剤は神がコーヒーに入れられたのと同じもの、つまりカフェインだからだ」そして彼は「自分の子供に毒を与える者はいない。それと同じように、私は息子にコーヒーや紅茶を飲ませようとは思わない」と続けた。
それでもワイリーは、ポスト同様、コーヒーを飲んでいることを認めました。
「コーヒーが有害で、さまざまな消化器の障害や、数々の神経障害を引き起こすことは重々承知している。それでも私は毎朝、座ってコーヒーを飲んでいる。コーヒーが好きなのだ。」
つづく