広告やラベルの適正な表示を求める運動に代表者として大きな影響力持っていた、
ハーヴィー・ワイリーは新しい食品法の成立を目指して盛んにロビー活動を行っていました。ワイリーは「国民の健康に及ぼす害は。」と言った。そして「あまり重要ではなく・・・(中略)・・・それは最後に考えればよい。混ぜ物をした粗悪な食品の最も悪質な所は、消費者を欺いているという点である。」
健康問題より欺瞞を重視するワイリーは、純正食品、薬品法は、有害な物質を違法にせず、
ラベルにその旨を明記することを義務づけただけでした。
コーヒー業界人はワイリーがポスタムのような不当表示に注意がむく事に期待し、そしてその期待通り、ワイリーはポストの商品ラベルや広告から「コーヒー」の文字を削らせました。
コーヒー業界に秩序をもたらしたワイリーは、自分たちの味方だとコーヒー関係者は考えていました。だが、1910年にワイリーの過激な演説が新聞に載ります。
「コーヒーの常用は、ウィスキー浸り以上にありふれた悪習である。・・・(中略)・・・我が国には紅茶とコーヒーの常用者が溢れている。我が国で最も普及している薬物はカフェインだ」と主張したのです。
つづく