1927年、W・B・シーブルックが「アラビアでの冒険で」こう書いています。
「ドルーズ派の人間が戦で臆病を見せる様な事があれば、その場では非難されないものの、次に円陣を組んで座り、コーヒーが供される時、主人はその人間の前に立って他の人と全く同じようにコーヒーを注いでやるが、カップを手渡す段になって、その臆病者の衣服にわざとコーヒーをこぼす。これは死刑宣告に相当する。次の戦いでこの戦士は、勇敢な戦いを強いられるだけでなく、敵の弾丸や刀の前に突き出されるのだ。どんなに勇敢に戦ったとしても生きて戻る事はない。でなければ、家族全員が辱めをうけることになる。」
死刑って。こんなにドキドキしながら、コーヒーを待つ事なんてないですよね。