ルール

ロンドン コーヒーハウス

 17世紀のロンドンで何軒かのコーヒーハウスに、壁に掲げられていた店内規則があります。

 <コーヒーハウスのルールとお願い。>

 ご自由にお入り下さい。ただ、まず以下の規則をお読み頂きたい。

 紳士諸氏、商売をなさっている方々、どなたでも歓迎です。

 席の上下はありません。ののしり合いなどせず、仲良く空いた席にお座りください。

 誰であろうと席を譲るには及びません。人によって金額に差をつけるような不公平もいたしません。

 ただ、汚い言葉を使った方からは、罰則として12ペンス徴収します。

 聖書を冒瀆したり、国政をあしざまに批判するのもおやめいただきたい。

 陽気にやるのも、ジョークもけっこう。

 ただ、このコーヒーハウスの雰囲気を壊さないよう、咎めを受けない様に、カード、さいころ等のゲームを禁止させて頂きます。

 トラブルが起きないよう、5シリングを超える賭博も認めません。

 掛け金や罰金代わりに、この店のおいしい飲み物にお金をお使いください。

 お客様、長居は無用、頃合いを見てお帰り下さい。

 最後に、それぞれご自分で代金をお支払いください。

 毎日お待ちしています。

 

当時のコーヒーハウスは床を上げた造りで、階段を上がると大部屋になっている店がほとんどで、いくつかのテーブルがあり、話題によってつくテーブルが分かれていたそうです。

 さすがにここまで、長く書いてあるのは見た事はありませんが、軽い注意書きのようなお店はありますよね。

 滞在時間、声の音量、現代では写真撮影とかですかね。

 私的には、コーヒーが美味しくて雰囲気のいい店ならどんなルールにも従う所存です。