握りずしは江戸時代後期、江戸の市中で誕生しました。
当時の握りずしは今のそれとは違っていて後に洗練されていきます。
時代は地方農村が荒廃する頃で、職を求める人が集まって来る江戸は、
男性人口が増え稼いだ日銭で外食するという習慣が定着しました。
江戸の町は、一膳飯屋や屋台の食べ物売りが軒を連ねます。
すし屋もその中にありましたが、時代が経つにつれ一部のすし屋の中には店舗を構えて高級路線に進むお店も出始めました。
1830頃に江戸深川の六間堀に「松がずし」が出来て世のすしが一変したとの記事があります。
後にこの「松がずし」が高価格で名を馳せるお店になり、この辺りが高級路線に進むすし屋が生まれた時代だったのかもしれません。
現代のすしは高級というイメージが強いと思いますが、これは露店のすし商や屋台店が、衛生上や交通安全の問題から無くなっていき、結果的に値の張る店舗構えのすし屋が残ったという事です。
今のコーヒー店で言えば、コーヒースタンドとかですかね。
ただ、店舗だし衛生も皆さん綺麗にされているので、違いますかね。