お酒に酔うとは、アルコールによって中枢神経細胞の働きが低下している状態ですが、その神経細胞の機能抑制には、二つのメカニズムが知られています。
一つはエタノール分子が、神経細胞表面にある神経抑制性の神経伝達物質、
y-アミノ酪酸が結合すべき部位に結合する事によって、y-アミノ酪酸があまりない状態でも、その機能の代わりをして、神経細胞の働きを低下させます。
もう一つは、エタノールが神経細胞の細胞膜に作用してその構造を変化させる事で、
細胞内へのカルシウムイオンの取り込みが低下して神経伝達物質を放出する機能など、カルシウムを必要とする神経細胞の各種生理機能が阻害される機構です。
エタノールは、これら二つの方法によって神経細胞の働きを低下させ、
神経活動を抑制する事によって酔いを誘起するのです。
そろそろ忘年会シーズンに突入します。
飲みすぎる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
お酒は大好きですが、最近二日酔いが地獄の苦しみになりまして、しかもそれが夜まで続くという拷問になってしまったので、注意して飲む様にしています。
皆様もお気を付け下さい。