コーヒーの栽培にはたくさんの人が必要です。
特に標高が高く斜面で栽培されているコーヒーの実を取るには、
人の手に頼らざるを得ません。
非常に手間のかかるコーヒー栽培を担っていた昔の労働力は奴隷でした。
最も奴隷貿易が発展したのは18世紀です。
彼等の扱いは悲惨なものでした。
アフリカ西海岸に集められた黒人奴隷は、
西インド諸島のプランテーションに運ばれて行きます。
この輸送中に3分の一が死亡しました。
生き残っても非常に短い人生だった様です。
アフリカからアメリカへは推定1500万人の黒人奴隷が運ばれたが、
18世紀末には300万人しかいなかったと言われています。
罰則も厳しく、「逆さに吊り下げられ、袋詰めにして溺れさせられ、板に磔にされ、
生き埋めにされ、粉砕機でつぶされたりしなかっただろうか。」
とフランス植民地の奴隷が報告しています。
これだけ年月が経過して技術の発展も目覚ましい現代においても、差別は残っています。
大統領選を目前に控えたアメリカは、少し前に人種問題のデモが起きていました。
すこし考え方を変えるだけで、減らす事が出来ると思うのですが。
早く無くなってほしいものです。