コーヒーに含まれる代表的な成分のカフェインは1819年、
フリードリーブ・フェルディナント・ルンゲが発見しました。
彼にコーヒー豆の成分の分析をすすめたのが、当時ヨーロッパで人気を博していた、
文豪ゲーテです。
ゲーテは詩的才能の評価に集中していますが、光学、薬学、科学、植物学、生物学、
鉱物学、気象学等、幅広く研究していたのです。
ゲーテと会った時、ルンゲは25歳で、科学者ヨハン・ヴォルフガング・デーべライナーの元で研究していました。
このデーべライナーとゲーテが関係あった為ルンゲが紹介されるのです。
ルンゲは植物科学を研究しており、ベラドンナという植物のエキスを使って猫の瞳孔を自在に広げられる科学者がいると、デーべライナーがゲーテに伝えます。
それを聞いたゲーテが是非見たいとなり、会う事になるのです。
ゲーテに実験を見せた帰り際にコーヒー豆を渡され、この豆の分析をやってみるようすすめられました。
これがカフェイン発見につながっていくのです。
ゲーテと会ったその後、2、3ヶ月でカフェインの抽出に成功します。
頭がいい人達が集まっているのはもちろんですが、人気や尊敬している人から、
やってみろと言われたら、そりゃやる気の出方がとんでもない事になりますよね。
いやはや、素晴らしい事です。
ちなみにこのカフェインですが、コーヒー一杯飲むと約15分後から覚醒効果が現れ、
2時間程持続すると言われています。
この秋の気持ちいい陽気で眠くなる事も多々あると思います。
上手にカフェインを取り入れて覚醒してみてはいかがでしょうか。